レイノルズ数計算ツール:配管内の流れ

計算ツール
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レイノルズ数とは

レイノルズ数( \( Re \) )は、流体力学における重要な無次元数で、流れの状態(層流、遷移流、乱流)を示します。

レイノルズ数は、流体の運動状態を理解するために必要な指標であり、流体の密度、流速、内径、動粘度に基づいて計算されます。

レイノルズ数計算ツール

ツールの紹介

ここでは、配管(直管)内を流れる液体のレイノルズ数を簡単に計算できる計算ツールをご紹介します。
このツールは、以下のパラメータを入力することで、レイノルズ数を計算し、流れの種類を判定します。

  • 管の内径 (mm)
  • 液体の密度 (kg/m³)
  • 液体の動粘度 (Pa・s)
  • 液体の流速 (m/s)

ツールの使い方

  1. 内径 (mm) の入力
    配管の内径をミリメートル単位で入力します。例: 50
  2. 液体の密度 (kg/m³) の入力
    流体の密度をキログラム毎立方メートル単位で入力します。例: 1000 (水の密度)
  3. 液体の動粘度 (Pa・s) の入力
    流体の動粘度をパスカル秒単位で入力します。例: 0.001 (水の動粘度)
  4. 液体の流速 (m/s) の入力
    流体の流速をメートル毎秒単位で入力します。例: 1.5
  5. 計算ボタンをクリック
    「計算」ボタンをクリックすると、レイノルズ数が算出され、その値に基づいて流れの種類(層流、遷移流、乱流)が表示されます。

レイノルズ数計算ツール





結果

計算結果の読み方

  • 層流 ( \( Re \) < 2100)
    流れが層状に滑らかで、流体の各層が互いに干渉しない状態です。管の内面が滑らかな場合に見られます。
  • 遷移流 (2100 ≤ \( Re \) ≤ 4000)
    層流と乱流の間の状態で、流れが不安定であり、部分的に乱流が発生することがあります。
  • 乱流 ( \( Re \) > 4000)
    流れが不規則で混沌とし、渦が発生する状態です。高流速や粗い管内面で見られます。

計算事例

例えば、内径が 50 mm、液体の密度が 1000 kg/m³、動粘度が 0.001 Pa・s、流速が 1.5 m/s の場合、計算ツールを使用してレイノルズ数を算出すると、以下のような結果が得られます:

  • レイノルズ数: 7500.0000
  • 流れの種類: 乱流

この結果から、流れが乱流であることがわかります。

まとめ

このレイノルズ数計算ツールを利用することで、流体の流れの状態を簡単に判定することができます。
実際の配管設計や流体力学の問題において非常に有用ですので、ぜひ試してみてください。

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